若い時は割と無茶な働き方をしてきたなと思う一方、そういう若い時の武勇伝を語ってくるおじさんは大抵ウザいです。別に全員が若い時にがむしゃらに頑張る必要もないとは思いますが、意外のそのときの経験が30代半ばになってよかったと感じることもあります。
「俺の若い時は・・・」と語りだすおじさん
今も昔も、ある一定の年齢を重ねた大人は「若いうちは買ってでも苦労をしろ」という人がいます。あるいは、若いうちは修行のつもりで猛烈に働くべきというようなこともSNSなどでもよく言われると思います。
かくいう私も、20代のときは、(質はともかく)長時間労働は多くしていましたし、それなりにがむしゃらに仕事をしていたほうなので、若い時は仕事は頑張ったほうがいいんじゃないかと思っている派です。
ですが、そういう説教めいた精神論や武勇伝を好ましく思わない人もいるでしょう。私も若い時にそういうアドバイスをしてくるおじさんたちが嫌でした。
それでも、私としては、やはり若いうちにある程度は頑張って仕事をしておいたほうがいいのではないかと思っています。
仕事だけに全力を出せるのは若い時だけ
仕事に全集中して働こうと思えば、必要になるのは「体力」と「時間」の2つです。
朝早く起き、満員電車にヘトヘトになりながら通勤し、ランチもろくに取らないまま夜遅くまで働くというようなことをしようと思えば、当然ながら体力が必要です。
そして、その体力が最もあるのは20代です。多少睡眠時間が短くても何とかなりますし、週末にまとめて寝てしまえば回復も早いです(もちろん個人差はありますが)。
また、年齢を重ねると、仕事以外のイベントも増えてきます。結婚、出産、育児など、仕事以外にも優先しないといけないことが増えてきます。
まだそういうイベントが多くない20代は、仕事を最優先にできる唯一の期間であるため、仕事に自分のリソースを集中できます。
人によって当然状況は違うものの、一般的には、がむしゃらに働くというのは、20代にしかできない芸当だと思います。
仕事以外のことができるようにするために、若い時に仕事で信頼を勝ち取る
先ほど述べたように、年齢を重ねると仕事以外に優先すべきイベントが増えていきます。そういうときに、仕事である程度の裁量がきくポジションにいれば、ある程度時間お使い方に融通が利きますし、経済的にもお金で解決できることも増えます。
そのためにも、若いうちに仕事で頑張ってスキルや経験を磨いておくことは、結果的に仕事だけにとらわれない生き方を実現する近道になると思います。
「若さ」という資産をフル活用して仕事でスキルと信頼を勝ち取り、年を取ったらそのスキルと信頼を使いながら、仕事以外の経験に時間を使えるようにしていくというのが、社会人にとっての合理的な戦略ではないかと思います。