独立してある程度仕事が軌道に乗るようになると、人を雇うか、あるいは外注するかということを考えることがあります。私は、いずれもやらない方針です。
独立後の選択肢。人を雇うか雇わないか
最初はひとりで独立したとしても、軌道に乗ってきて仕事が増えると、人を雇って対応していくかどうかを考えることがあります。
仕事の依頼が来るのはありがたいことです。無碍に断るようなことをせずに、でも増えていく仕事に対応するには、人手を増やすのが最も確実です。あるいは雇うことまでしなくても、外注するという選択肢もあります。
いずれにしても、自分以外に手を動かせる人を増やすというのは、仕事が増えてきた時には有効な選択肢だと考えられます。
しかし、私は今のところ人を雇うことも外注することも考えていません。全て自分で対応していますし、今後もその予定です。
どちらが良い、悪いということではなく、考え方の違いです。人を雇うとなると、その人の人生に少なからず影響を与えます。それが良い影響ならまだしも、悪い影響を与えてしまう可能性もあります(私が雇われている時は悪影響も受けました)。
業務の進捗を管理するとか、定例で社内会議を開くとかもしたくありません。自分が嫌でしたので。とはいえ、全く放置というわけにも行きません。管理職だったら失格ですが、自分でやった方が早いこともあります。
そういったモヤモヤを抱えてまで人を雇うことは、私にはできません。同様に、外注するにしても、やはり余計に気を遣ってしまう気がして、あまりやろうとは思いません。
このまま人を雇わずひとりで独立をしていくのではないかと思います。
人を雇わなくてもできる仕組み
とはいえ、自分ひとりでできる仕事には限界があります。仕事が無尽蔵に増えてきて、それをひとりでこなすのは現実的ではありません。
仕事を絞るということも重要でしょう。しかし、せっかくご依頼いただいた仕事を無碍に断るのも難しいものです。
ひとりでも、ある程度の量をこなせるようにするための仕組み化は必要です。
私の場合、独立してから、以下のような工夫をして来ました。
- Python、マクロなどのプログラミングで作業を自動化
- タスク管理の導入(Excel、Googleカレンダー)
- どこでも仕事ができる環境にする(ペーパーレス、クラウドストレージ)
- 性能の良いパソコンを使う
- 移動を減らし、オンライン会議を活用
もちろんひとりだと仕組み化するにも限界はあるものの、余地はたくさんあります。プログラミングもタスク管理も、勤めている時は全く身についていませんでしたが、独立してから勉強し、業務にも役立っています。
「仕組み化」という作業は、人を雇う場合にも必要なことです。自分にしかできない業務を減らし、誰がやっても同じ水準のアウトプットができるようにするには、仕組み化・標準化・平準化が必要です(マクドナルド化とも言われますね)。
人を雇うか雇わないかに関わらず、時間を増やすための「仕組み化」はいずれ必要になります。
あとは、自分が何を望んでいるかです。
人を雇って拡大していきたいのか、あるいは人は雇わない別の形を模索していくのか、効率化・仕組み化した先の自分の目指す姿に進むためにも、仕組み化の工夫は常に必要です。