「その人にしかできない仕事」なんて、組織には必要ない

春には、新しいスーツを来た若い人も多く見かけます。良い光景だと思います。稀に「みんな同じ格好で個性がない」みたいなことをいう人もいますが、気にせず「普通に」頑張ってほしいと思います。

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リクルートスーツを来た大学生たち

いろんなブログとかYouTubeとかを見てると、同じような格好で就活をしている大学生をディスるような記事を見かけます。
みんなと同じように髪を黒くして、同じような黒いリクルートスーツを来て、同じようなガクチカ(学生時代に力を入れていたこと)を探すなんて、個性がなさすぎる、おかしいと思わないのか、みたいな。

端から見てると、確かに変わった光景ではあります。就活中の学生って、ひと目見てわかる雰囲気があります。
でも、本人たちはそんなこと気にしてられないですよね。どんな会社で社会人生活をスタートするかは本人にとっては人生が決まると思うぐらいの一大事です(実際は一社目で人生が決まることはないですけど)。周り(他の就活中の学生)から浮かないような格好をするのは合理的です。

周りが黒髪でリクルートスーツを来ている中で、一人だけ金髪・パーカー・デニムで就活の合同説明会に来るような人は、もしかしたらとんでもなく優秀かもしれないですけど、組織には不要でしょう。

別に同じようなリクルートスーツを着ててもいいじゃないかと思います。そんなところで個性なんて出す必要ありません。

稀にそういう光景をディスる人もいるかもしれませんが、気にせず頑張ってもらいたいと思います。

みんなと同じことができることは「強み」である

有名なブロガーやYouTuberは「みんなと同じこと」を「同調圧力」と考えるみたいですが、みんなと同じことができるのは立派な個性であり、強みです。実際、組織で働くと「みんなと同じことができる」人は重宝します。案外いないものです。みんな個性を出そうとしてきますから。

組織内で、「その人にしかできない仕事」なんていうものがあると、効率化は進みません。作業が属人化しているということです。
その人にしかわからないような、複雑なマクロやマニアックな関数を使った資料があると、その人が退職したりすると作業が遅延します。
組織で効率化を進めるには、「誰にでもできるような標準化のしくみをつくる」ことです。そして、それを忠実に運用できる人を配置することです。
変な個性を出して複雑なExcel資料なんかを作られると、優秀な人かもしれませんが、仕組みづくりという点ではリスクが高いです。

就活でみんなと同じ格好をしている若者を批判的に見る人もいますが、実際に働く組織では、そういう「みんなと同じことができる人」こそ重宝します。
そして、そういう人がいないと、仕事・社会は回りません。

ブロガーやYouTuberが話す内容は娯楽と思っておいたほうがいいでしょう。

独立したら、みんなと違うことも必要

一方で、独立したらみんなと同じだけではうまくいきません。うまくいかないことはないでしょうけど、つまらないでしょう。
勤めている人との「違い」もありますが、独立している人との「違い」も考えなければいけません。

私は独立当初、目の前の仕事欲しさに、周りの独立している士業と同じような営業をしていたこともありました。
士業の集まりに参加してみたり、紹介を狙ってみたり。

もちろん生活していくために仕事を選り好みしすぎてもいけないのですが、せっかく独立したのですから、周りと同じことをする必要もありません。

みんなと同じことができるのも強みですし、そうじゃないのも個性です。どちらも社会にとっては必要なものなので、周りの声の大きい人の影響を受けすぎないようにした方が、結局人生楽しいのではないかと思います。


▪️編集後記
昨日は監査対応の支援業務。その後、新メニューの開発。今週にはオープンできそう。
オンライン会議などに使うための照明が届きました。今後の営業にも活用できそうです。

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