仕事の生産性を考えるにあたり、「1時間あたりの売上」や「時給」で考えることもありますが、案外難しいものです。
独立したら、「時給」は計算しづらい
時給がいくらなのかは、バイトを選ぶときに必ず確認すると思います。また、士業だと、タイムチャージで報酬を計算することがあります。
「時給」はアルバイトで考えることが多いですが、仕事の生産性とか効率性を考えるときにも、時間単価で考えることもあります。
100万円を稼ぐのに100時間かかる仕事と、30万円を稼ぐのに5時間かかる仕事だったら、時間単価では後者の方が効率的だから、後者のような仕事を選んだ方がいい、みたいな。
会計士は、独立してもいわゆる「監査バイト」というのがあります。
決算が集中する時期は監査をする会計士が不足するので、フリーでやっている会計士に監査を手伝ってもらうもので、独立会計士にとっては大きな収入源になることが多いです。
週刊ダイヤモンドの記事だと、日当10万円もらえる監査バイトもあるようです。私は監査バイトやってませんが、うらやましいです。
監査バイトも時給で稼働することが多いので、やはり時間あたりの収入は気になります。
でも、独立すると多くの仕事で時間あたりの売上とか収入を考えるのは、実際は難しいものです。
大きな金額の案件でも、それが自分が過去に経験したことのあるものであれば、さほど時間がかけずに進めることもできるでしょうし、逆も然りです。
あまり時給というものを意識しすぎても、本質的ではない気がします。かかった時間で売上が決まるとは限らないからです。
1日あたり、1週間あたりで考えてみる
とはいえ、どれだけの期間でどれだけの売上になるのかを考えることも必要です。
私は、1週間単位で、今週はどれぐらいの売上になりそうかということを確認しています。
1週間で、どれだけの時間仕事をしていたのか、それに対する売上はどれぐらいだったのか、タスクの管理表と経理の結果を見比べて、おおよその「効率さ」を確認しています。1日単位でもいいかもしれません。
でも、あまり意識しすぎないようにはしています。意識しすぎると、「この仕事は安いからあまり時間かけたくないな」とか「面白い仕事だけど安いからやり過ぎないようにしよう」とか、ちょっと「せこい」人間になってしまいそうな気がするからです。
時間も体力も限られている以上、生産性や効率性は軽視できません。でも、あまり細かく「時間あたり」とかで考えてしまうのも、小さくまとまってしまう気がするので、おすすめはしません。