Excelの「カメラ機能」の必要性

Excelの「カメラ」という機能を一時期よく使っていました。でも今はほとんど使いません。機能ありきではなく、仕事の内容に応じて「その機能は必要か」を見極めることも必要だと思います。

目次

Excelの「カメラ」という機能

Excelの「カメラ」とは、コピペ機能の一種で、コピーしたセルを図として貼り付けるものです。

普通の図貼り付けと違うのは、コピー元のセルを変更すると、図として貼り付けた方のセルも連動して変更されます。

例えば、以下のような表があったとして、表のセル範囲を選択して、「カメラ」をクリックします(クイックアクセスツールバーから追加する必要があります)。

「カメラ」をクリックした後、シート内の任意の場所でクリックすると、コピーした表が図として貼り付けられます。

図として貼り付けた表は、コピー元のデータと連動しているため、コピー元の数字を変更すると、貼り付けた図の方も連動して数字が変わります。

複数のシートに別々の表があるけど、それを一つのシート内にまとめたいときなどに、この機能が便利です。

例えば、以下のように、別シートに減価償却費明細のシートがあって、その表の下(赤枠のあたり)に、医療明細のシートを追加したいとします。

先ほどの医療費明細のシートにある表を「カメラ」でコピーして、↑の赤枠らへんでクリックをすると、医療費の明細が入った表が図として貼り付けられます。

一つのシートにまとめたいとき、わざわざ表を作って関数で数字を飛ばさなくても、この方法であればコピペで表をまとめられます。図として貼り付けられていますが、元の表のデータを変更すれば、貼り付けた表も連動して変更されるため、更新漏れは起こりにくいです。

表をまとめたいときにもいいですし、表のレイアウトを整えるためにセルを結合したりする必要もないので、便利な機能だと思います。

なぜ必要なのか?

このExcelの「カメラ」機能は、一時期よく使っていました。

これを使うと、資料のレイアウトがキレイにできるからです。紙で印刷する場合は、紙の資料の余白が多かったりすると見栄えが良くないので、1枚の紙に表を複数入れることがあると思います。そういうときは、カメラ機能が有効だったりします。

ただ、この「キレイにできる」というのは、主に紙の資料を印刷することやPDF化したときに「キレイにできる」ということです。

紙の印刷やPDF化を考えると、余白が多かったり少なかったりしないか、A4とA3が混同していないか、横向き印刷か縦向き印刷かで資料のレイアウトが変わってきます。

そういうことを考えると、Excelのカメラ機能は便利です。レイアウトの自由度が高まりますので。

でも、今となっては紙の印刷はほとんどしません。私もプリンタを持っていません。

月次決算の資料とか集計結果は、そのままExcelやGoogleスプレッドシートで共有します。編集されると困る場合は、編集権限に制限をかけることもできます。

余白がどうとかA4サイズだと印刷がはみ出すとか、考える必要がありません。そうなると、カメラ機能も活用場面が減ってきます。

便利な機能はたくさんありますが、その機能を使う前に、「使わなくてもいいのではないか」ということを考えることも必要だと思います。

「便利な機能」でも、そもそも「その仕事必要か?」は考える

Excelの「カメラ機能」が無駄な機能なわけではありません。むしろ、かなり便利な機能です。ですが、私のような使い方(印刷したときの体裁を整えるために使う)は、今はやらなくていいかなと思います。

便利な機能があっても、その機能に頼るがあまりに非効率になってしまうということはありえます。

  • クラウド会計ソフトのレポート機能
  • マイナポータルで医療費控除や地震保険料をe-taxに連携 など

新しいツールを導入してみることは重要です。でも、新しいものがすべからく良いとも限りません。

その機能を使うために、わざわざ仕事が増えていたら意味がありません。

新しいツールや機能を絶えず模索していくことも必要ですが、それと並行して、そもそもその仕事必要なのか、という見極めも必要だと思います。

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