「オーダーメイド」に特別感があるのは、非効率だから

スーツのオーダーメイドは高いですが、その分自分に合ったサイズになり、満足度も高いです。高くてもオーダーメイドが良いと思うのは、時間をかけて採寸するという非効率なことをしてくれるからでしょう。税理士も同じであるべきです。

目次

非効率なことに価値がある

お客様ごとに、業績や将来見通しの資料をExcelで作るのは手間がかかります。
一見、非効率なことです。

効率性を考えるなら、会計ソフトから出力した試算表を印刷して郵送でもした方が早く終わるかもしれません。

ですが、非効率ではあっても、お客様ごとに違う資料を作っています。
お客様によって求めている情報は違うので、共通テンプレートのようなものもありません。
(多少共通する部分はありますが)

極力お客様には直接会うようにもしています。
東京にも定期的に行っています。
(無理やり会いに行くことはありません)

これも効率だけを考えたら、訪問しないとか人を雇っていればスタッフだけに任せるということもできるでしょう。

でも、時間がかかっても、Web経由ではなく直接顔を合わせた方が、お客様の状況をより深く知ることができます。

オーダーメイドのスーツが良いのは、自分に合ったサイズを時間をかけて測定して、時間をかけて仕立ててくれるからです。
これも非効率なことですが、非効率だからこそ満足できます。

非効率なものにも、価値があります。

貢献度と効率性

とはいえ、何でも時間をかければいいというものでもありません。

私は今は一人でやっているので、かけられる時間にも限りがあります。

「どういったことがお客様に喜んでいただけるか」によって、効率的にすることとしないことが分かれます。

試算表を印刷して郵送することも手間がかかりますが、それをやってお客様が喜ぶかどうか?
お客様にもよるでしょう。しかし少なくとも、私が独立前、勤務先の顧問税理士からキレイにファイリングされた申告書が郵送されてきたときは、見返したことは一度もなくずっと本棚にしまっていました。
たまに申告書を見る必要があっても、PDFのデータを見ていました。

そこに時間をかけて丁寧にやっても、お客様に貢献したとはいえないでしょう。

冒頭の例に出したスーツのオーダーも、仕立てることは非効率に丁寧にしてもらう方が良くても、支払いが現金しか使えないとかだったら困ります。そんなに多額の現金なんて(少なくとも私は)財布に入っていません。
そこは効率的にキャッシュレスにしてほしいところでしょう。

効率的にするものとしないもの

私の場合、お客様とのやり取りの中で、以下のようなことは効率的にするようにしています。

  • 日々の経理作業
  • 紙の郵送は原則しない
  • 資料をPDFやExcelで提供
  • ファイルのやりとりはクラウドストレージ(Google Drive)
  • 日々の連絡はメールが基本(場合によってはSlackなどのチャット)

一方、以下のようなことには時間をかけるようにしています。

  • 税金の計算、申告書の作成・チェック
  • 資金繰りのチェック
  • 業績や決算見通しの資料づくり
  • Kindleやセミナーなどのコンテンツ作成
  • ご要望に応じて、直接お客様と会う
  • 日々のブログ・メルマガなどのコンテンツ配信

効率厨にならないようにしましょう。



▪️編集後記
昨日はバイクで郡山市まで。寒いですが、良い気分転換になります。
午後は自宅に戻って税理士業。

▪️娘日記
お風呂のシャワーヘッドに興味があるらしく、体を洗っているときにシャワーをジロジロ見ています。
モノにも興味が出てきた気がします。

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