肩こり、頭痛がひどくなってきたため、生まれて初めて鍼治療を受けてみました。傷つくことが、むしろ回復につながるのは、体も心も似ているかもしれません。
はじめての鍼治療
体調を崩してから、しばらく頭痛が続くようになりました。首や目の奥も重く痛むことがあり、頭痛薬も飲んでもあまり効きません。そこで、少し怖かったのですが、鍼治療を受けてみることにしました。
主に首や肩の周りに鍼を刺してもらいましたが、ツボを奥深くから指圧してもらっているような感覚があって気持ちよく、結果的に行ってみて正解でした。
10年以上もデスクワークをしていると、肩や首の凝りもだいぶ固まっていて、マッサージぐらいではどうにもならなくなってきたようです。
鍼治療はこれからも癖になりそうです。
傷つくことで、回復していく
鍼治療の仕組みは、筋肉などの体の組織に細い針を刺し、小さな傷をつけることで体がもつ修復機能を促し、新鮮な血液や栄養が患部に集まることで、凝りや固さをほぐします。
体を傷つけることで、体に本来備わっている修復機能を呼び起こして治療をしていきます。
身体だけでなく、精神的な部分でも、少し傷つくぐらいがちょうどよいのかもしれません。
ずっと楽をし続けて、傷が全くつかずに生活していると楽かもしれませんが、少しずつ考えが凝り固まり、いずれAIに仕事を取って代わられるかもしれません。
傷のつかない人生は、その時は楽で楽しくても、長い時間をかけて歪みが大きくなるかもしれません。
少し自分に負荷をかけ、傷つくぐらいの方が、凝り固まった考えが改まり、無意識の歪みを直してくれるかもしれません。
だからこそ、自分の仕事の業界に関する知識や興味関心のある分野は、負荷があっても常にキャッチアップしていく必要があるでしょう。
回復できないほどの大きな傷は、時間が解決するしかない
多少の負荷なら自分を成長させてくれるかもしれませんが、回復しきれないほどの大きい傷を負うことも多いと思います。
ブラック上司に詰められたり、中間管理職の立場に苦しめられたり、仕事を失ってしまったり。
小さい傷とはいえないような大きい傷は、回復するまでに時間がかかるか、ずっと回復しないかもしれません。
そういう傷は、時間が解決してくれるのを待つしかないと思います。
成長のためにと思って耐え忍ぶにも限度があります。
自分のキャパを超えていると感じる傷であれば、回復を待たず、その場を離れることを優先すべきだと思います。