現在はフリーランスとして仕事をしており、自分で経理をする必要があります。個人事業を営んでいる以上、経理は不可欠ですが、その際に必要なこととして、「毎日、自分で、ITを使って」やることが重要だと思います。
フリーランスの経理に必要なこと3つ(+1)
個人事業・フリーランスとして仕事をしていて、社員を雇ったりしていない場合、自分で経理をする必要があります。面倒になりがちですが、必要なポイントは3つあると思います。
自分でやる
経理や確定申告というと、税理士にやってもらうことが多い印象ですが、自分でやった方がいいでしょう。会計ソフトのfreeeは簿記の知識がなくても自分で決算や確定申告ができるように工夫されていますし、何にいくら使っているのかは、他人に経理をしてもらうより自分でやることで理解が深まります。
毎日やる
フリーランスだと毎年3月15日が確定申告の期限です。国税庁は2月16日から確定申告の受付をスタートしており、2月ごろから領収書の整理や税理士とのやりとりを始めることもあると思いますが、2月や3月ではなく、毎日領収書をチェックして経理作業を進めるべきです。
どこかのタイミングでまとめてやろうと思っても領収書が溜まってしまうと記憶もあいまいになり、ますますやる気がでなくなります。
基本的には毎日領収書や銀行の入出金の記録、クレジットカードの明細をネットでチェックして、記憶が鮮明なうちに処理してしまった方が、結果的に早く進みます。
ITを活用する
昔はソフトにインストールするタイプの会計ソフトが主流でした。これらの会計ソフトは簿記の知識があることを前提にしているため、自分で経理をするにはハードルがありました。ですが今ではクラウドの会計ソフトもあり、簿記に詳しくなくても経理ができるようになっているため、自分で経理もしやすくなっています。クレカやネット銀行と連携させれば記録が漏れることも防ぐことができます。
プロにチェックしてもらう(丸投げではなく)
自分で経理をするとしても、複雑な経理処理もゼロではありません。減価償却や給与支給時の経理処理は少し前提知識が必要となります。ネットで調べてある程度対応はできますが、万全を期すなら、プロの税理士にチェックしてもらう方が良いです。ただし、領収書を丸投げして全部税理士にお任せはおすすめしません。あくまで経理処理は自分で行い、税理士にはチェックをしてもらったり問い合わせをするというスタンスが望ましいです。
経理は経営の一つ。他人に任せてはいけない
経理という仕事は営業や広告に比べると後回しにされがちな部分だと思います。「バックオフィス」とも言われますし、収益を生まない「コストセンター」にも分類されます。
ですが、だからといって経理を外部の税理士などに丸投げすることはしない方がいいです。営業やマーケティングが「攻め」だとすれば、経理は「守り」です。守りなしに攻めだけしていてもゲームには勝てません。何にお金を使っているのか(過去)、今後はどこにお金を使うべきなのか(未来)を意思決定するためには、自分で経理を行い、お金の感覚(専門的に言うとファイナンシャル・リテラシー)を身に着けることは必須です。
パイロットやF1ドライバーも、計器にある数字を見ながら飛行機や車を操縦します。計器なしに操縦するのは、目隠しをして運転するようなものです。
自ら経理をせず、計器となる決算書を見ることで、経営の意思決定にも役立てることができます。
毎日、自分で、テクノロジーを活用しながら、自分で経理をしてみることをおすすめします。