気温が下がり、マラソンの季節になりました。秋から冬にかけて、全国ではフルマラソンの大会が数多く開催されます。コロナで減少したとはいえ、規模の大きい大会だと数万人が参加する大会もあり、多くのランナーがフルマラソンに挑戦しますが、長時間走り続けるマラソンは体に良いのでしょうか。
全国各地で開催されるマラソン大会
スポーツエントリーで、10月に開催されるフルマラソンのイベントを検索すると、37件検索が出てきました。
週末や祝日に開催されることが多いですが、計算上、ほぼ毎日どこかでフルマラソンの大会が行われていることになります。
マラソンはコロナ前にブームになり、主要なフルマラソンの大会はすぐに定員が満員になり、早い者勝ちか抽選に当たらないと参加できないぐらい人気が過熱していました。
コロナの感染拡大によってブームが落ち着き、感染症対策のコスト増で参加費も高騰し、今は東京マラソンなどのメガイベント以外は参加しやすくなっています。
それにしても、未だにほぼ毎日のように多くの人が42.195キロのフルマラソンを走っているというのは驚きです。
フルマラソンは日ごろから練習していないと完走は難しいです。また、シューズなどの道具にお金をかけたからといって速くなるわけでもありません。
私もフルマラソンの完走に向けて練習をし続けていますが、「なぜそんな苦しい思いをわざわざ自分からするのか?」と聞かれると、なかなかうまく説明できません。「気分が良いから」としか答えられません。
そもそもマラソンが健康に良いのかもよくわかりません。長時間ほぼ休みなく走り続けることが果たして体に良いのでしょうか。
フルマラソンの健康への影響
良い影響
マラソンの良い影響としては、個人的には精神的なメリットが大きいです。
走っている間は体の状態と向き合うことになり、瞑想に近い状況になれますし、自分で設定した目標を達成するという点でメンタルを鍛えることもできます。
私は仕事のストレスで精神的に病んだ時期がありますが、マラソン大会への出場を目指してランニングを続けていなかったら、もっと重度の病気になっていたと思います。
悪い影響
一方で、悪い影響として、筋肉や内臓の疲労があります。
アマチュアランナーであれば4~5時間走り続けると、足や腰には大きな負担になるでしょうし、血液を送る心臓や胃腸にも負担がかかります。
実際私もハーフなどの長い距離を走るとき、体調が良くないとお腹が痛くなったりします。長時間走り続けることで、内臓にも負担をかけているのでしょう。
研究結果によっては、マラソンによって老化を早めるという報告もあるようです。過剰な有酸素運動で活性酸素が増加し、体が酸化することで老化が進行したり、長時間外にいることで紫外線にさらされ、肌荒れなどを引き起こすともいわれています。
10キロやハーフの大会にも出てみたい
1回30分程度のジョギングであれば、健康には良い影響があるでしょうが、42.195キロを走り続けるフルマラソンとなると過剰な運動であり、健康には必ずしも良いとはいえないかもしれません。
しかし、ランニングによって気持ちが落ち着いたり、大会で自己ベストを更新することを目標にすることは、人生を前向きにもしてくれます。
そういう意味では、フルマラソンではなくても、ハーフや10キロぐらいの大会にも今後は出てみたいとも思います。
フルマラソンにも挑戦していきたいですが、もう少し短い距離で、自己ベストを追及していくのも、趣味ランナーとしては体を壊さず楽しめる良い習慣ではないかと思います。