精神的に追い込まれ、「もしかしたらうつではないか」と思っても、まだ頑張れると思うと頑張ってしまいがちです。ですが、病院に行ってみて、もし心の病の診断を受けたら、休んでほしいです。家族や仕事のキャリアを考えると難しいかもしれませんが、それでも休んでほしいです。
ネットのうつ診断、医師の診断
会社員時代、毎日が憂うつで、朝起きるのもつらく、仕事も手につかない日が続ていました。そういう状態のときに、ネットでうつ病の自己チェックのようなものがあり、回答してみました。サイトによって結果に多少の差はありましたが、「軽度のうつが疑われる」、「抑うつ傾向あり」、「重度のうつの可能性あり」といった評価が多かったです。
ですが、その評価結果を見ても、正直ピンとは来ませんでした。
仕事が辛いのは社会人ならみんなそうでしょう。
お金を稼ぐのは大変なことなんだからストレスは多くて当然。
この程度の自己チェックで「うつ」と判定されるなら、世の中の人みんな「うつ」なのではないか。
そんな風に考えていました。
とはいえ、体調が良くなる兆しもないので何か状況を変えなければと思い、メンタルクリニックを受診し、そこで心の病の診断を受けました。
今は会社を離れているため、体調はかなり戻りましたが、今になって振り返ると、やはりあの辛かった時期は病気だったかなと思います。
明日が来るのがイヤで毎日夜更かししていましたし、肌荒れや自傷行為(爪を噛んだり毛を抜いたり)もひどかったですし、家族にもつらく当たることがありました。
ネットの簡易なチェックも、あながち間違ってなかったなと思います。それをきっかけに病院に行けたのも良かったと今振り返っても思います。
心の病は風邪と同じ。誰でも発症する。
うつ病は風邪などの病気と同じで、どんな人でも発症する可能性がある。
よく言われることですが、外からは見えづらいものであるため、他人には理解されづらい難しさがあります。
他人だけでなく、自分でも本当に自分は病気なんだろうかと自覚しづらい部分があります。
重度のうつ病だったりするとまた事情が違うのかもしれませんが、私の場合はそこまで重度ではないということもあり、医師から病気だと診断されても、全然仕事はできると思っていました。実際はどうかなのかはわかりません。もっとつらい状況で頑張っている人も多いでしょうし、自分もあきらめずに頑張ることもできたかもしれません。
自分は心身ともに健康だと思っていましたが、心の病は誰にでも発症する可能性があります。その事実を受け入れて、まずは治療に専念することが最優先です。
自覚がなくても、医師に診断されたら休んでほしい
心の病はなかなか自分でも自覚できない部分があります。少なくとも自分はそうでした。
まだ頑張れると思ってしまう部分もあります。ですが、もし仕事が辛いと感じていて、集中力が続かなかったりため息が止まらなかったりしたら、簡単にネットで検索して自己チェックをし、病院に行って診断を受けてほしいと思います。
そして、できるだけゆっくり休んでほしいです。
家族を支えないといけない、仕事のキャリアを中断させたくない、今まで一緒に頑張ってきた仕事の仲間をガッカリさせたくないという気持ちもあると思いますが、悪いことは言わないから休んでほしいと思います。
意外に何とかなるものです。
息抜いて、生き抜くことを優先しましょう。