交流会や勉強会などに参加すると、「〇〇顧問」や「△△会長」というような「エライ」人と会うことも多いでしょう。そういう肩書のついた「エライ」人がロールモデルになるのか、少なくとも私は、そこを目指すべきではないなと感じています。
おそらく何かの実績を残したとか、名のある企業の要職を歴任したとか、一代で大きな会社(事務所)を築き上げたとか、多分本当にすごい人なのでしょう。
しかし、だからといって誰しもがそこを目指すべきなのかというとそうともいえません。
部下にブラック労働を課してきて会社を大きくしたのかもしれませんし、家族を犠牲にしてきたかもしれませんし、違法スレスレのことをしてきた人かもしれません。
まともにそういう「エライ」人をロールモデルにしようとすると、「負の側面」もトレースしてしまうリスクがあります。
「真似をしない」という生存戦略もあると思います。その方法を考えてみました。
戦う場所をズラす
人を雇わない・事務所を持たないというのも「ズラす」ための戦術の一つです。
人を雇って規模を大きくし、事務所を成長させてさらに大きくしていく、というのは「エライ」人がとる基本戦略です。
そことは一線を画して「ズラす」ため、人を雇わず、事務所を持たず、規模の拡大を目指さないという方針をとっています。
当然ながら、人を雇わないとリソースは限られています。自分一人の体しかありませんから。
だからこそ、自分のスキルを磨いていくモチベーションにもなります。
最近あまり聞かない「DX」ですが、企業や官公庁でDXが進まないのも、DX化のための意思決定をする経営層は、DX化をしても大してありがたみがないというのが大きな原因であると思います。
彼らは自分で手を動かすことはほとんどないため、DXをしても大して恩恵を受けることはありません。
でも、人を雇っていなくて自分しか手を動かす人がいなかったら、DXだろうと何だろうと使えるものは何でも取り入れようという気になります。
「エライ」人とはズラしたフィールドで戦うというのは有効な戦術でしょう。
「外の世界」に出てみる
「エライ」人というのは、たいてい特定の業界の中で「エライ」とされていることが多いです。
いったん別の業界に行くと、大してエラくなかったりします。
私は税理士ですが、だからといって税理士の集まりの中だけで何とかしようと思ってはいけません。
マラソンの集まり、ヤクルトファンの集まり、行きつけのお店など、税理士の世界以外のところにも目を向けることで、「エライ」人に洗脳されないようになります。
同じことをやり続ける
ブログにしてもマラソンにしても、練習を積み上げて「継続が力になる」ものは、続けるだけでも「エライ」人とは差別化ができます。
「エライ」人は、ネットの世界にはあまり登場しないものです。
ブログのようにネット上で発信されるものを毎日続けることで、どこかで突然スポットライトが当たることもあるかもしれません。
いきなりスポットライトが来なくても、しばらく続けていれば一定数の読者の方に見つけていただけるようになります。
同じことをやり続けるのは簡単ではありません。だからこそ、やる意味があります。
「誰でもできることを、誰にも真似できないぐらいにやる」のが、「エライ」人と一線を画すことができる重要な戦略です。
▪️編集後記
昨日は税理士業。その後、歯医者で治療が完了しました。
日中に異様に眠くなり、昼寝。
夜はヤクルトの青木選手の引退試合をテレビで観戦。
▪️娘日記
相変わらず昼間はずっと寝ていて、あまりミルクは飲んでいません。でも夜中は元気に泣いていました。
ミルクを全部飲み干してくれるときが、最近は一番達成感を感じます。