「じぶん時間を生きる」という本を読みました。余白を意識的につくらないと、いつまでも忙しいままだということを再確認しました。
じぶん時間を生きる
「じぶん時間を生きる」という本を読みました。著者のようなすごい経歴は私にはないものの、東京で毎日忙しく働いてきた自分と重なる部分もありました。
本書いわく、「じぶん時間を生きる」には、
- 終わらせる
- 空いた時間で興味のあることをやってみる
- 新しく進むべき道が見つかったら、そこに向かって進んでいく
という3つのステップがあります。
まずは、今ある仕事や生活習慣を終わらせることが大事というのは私も同意。
仕事、人間関係、住環境をリセット。手放さなければ、手に入らない
今の生活や仕事量をそのままに新しいことをやろうとしても、うまくいきません。「今は時間がない」と思っていても、時間ができたらまた新しい仕事が生まれます。
まずは仕事を減らす、今までやってきた生活習慣を止めるというところから始めるのが、忙しい自分を脱却する第一歩です。
時間の「余白」をつくるためにやること
私の場合は、心身の疲労が溜まり、仕事を約半年間ストップしました。
もちろん仕事をしなくなることの不安はありましたが、結果的に休んでよかったと思います。今まで仕事一色だった生活から半ば強制的に脱却し、新しい生活に切り替えるきっかけになりました。
仕事を長期間休むのは極端な例ですが、他にも、自分の時間を取り戻すために、以下のようなことをしてきました。
- 夜更かしをやめて、早起きをしてひとりの時間をつくる
- 電車移動を減らし、時刻表や交通状況に左右されないようにする
- SNSを見ないようにする(昔はよくチェックしていましたが、最近は止めました)
小さなこともありますが、心がざわつくような行動を減らすことで、心身にも良い影響が出ている気がします。
余白をつくるのは、勇気がいる
一方で、余白をつくるのは、勇気がいることです。仕事を長期間休むのは良い例でしょう。
だからこそ、「終わらせる」ことは難しいです。
思い切って仕事やいつもの生活習慣を「終わらせる」よりも、惰性でも続けていた方が安心感はあります。
何もない余白の状態は不安です。
でも不安に思うのは、何もしないと将来にそのツケが回ってくるんじゃないかと思うからです。今行っていることは将来の目的のための「手段」であるという前提があるからではないかと思います。
将来の就職のために勉強を頑張り、将来の出世のために仕事を頑張る、それをしないと、就職できないし、出世もできず、経済的に苦しくなる。
そういう考えが根底にあると思います。
そうではなく、「今を楽しむ」ことを考える必要があります。
「じぶん時間を生きる」では、「コンサーマトリー」という概念を紹介しています。
コンサーマトリーという考え方は、未来の目的を考えずに「今・ここ」を楽しむことの蓄積の中で、結果的に未来が生まれるという考え方だ。この考え方と出会ったとき、これは紛れもなく「じぶん時間を生きる」ということではないかと思った。(P.271)
毎日が仕事で忙しくて苦しんでいる場合は、それを手放し、「今を生きる」ために好きなことを「本気で」探すと良いのではないかと思います。