異業種交流会に行くと、名刺交換会があります。営業スタイルにもよりますが、100人と名刺交換するより、1人の友人(パートナー)を持つ方が、仕事にも良い影響があるのではないかと思います。
参加者全員で名刺交換
コロナ前は、異業種交流会とかピッチとかに参加していました。
100人以上のフリーランス、中小企業の社長と食事をしながら商談をし合うというやつです。
交流会の後半には、参加者全員で名刺交換会がありました。
全員で輪になり、横にちょっとずつ移動しながら全員と名刺交換をします。
今もその時の名刺が残っていますし、名刺に書いている連絡先から、Facebookから友達申請が来ることもあります。年賀状が届くこともあります。
でも、友達申請が来ても、年賀状が来ても、顔も名前もほとんど覚えていません。
交流会が終わって、交換した名刺の束を見ても、ほとんど顔も名前も覚えていません。「これ意味ある?」と思ってしまいました(私がやる気がなかったのが一番大きいのですが)。
交流会が悪いのではなく、私の交流会での振る舞いとか交流会での狙いが、交流会の趣旨と合っていなかったのだと思います。
大勢の人とたくさん話すのではなく、1人とじっくり話したいと思っていると、こういう大規模な交流会では苦戦すると思います。
名刺を使ってどこまで営業するか
いちいち顔を覚えていなくても、名刺を大量に手に入れることでできる営業もあります。
名刺に書かれているメールアドレスにメルマガを送ることもできますし、Facebookで友達になれば、その人にFacebookの投稿を見てもらうこともできます。年賀状も年に1回の発信になります。
どこでお客様に気づいてもらえるかは分かりません。
相手に自分の名前や仕事内容を(覚えられてなくても)見てもらえる機会を得るには、交流会での大量の名刺交換は有効な営業戦略です。
ですが、それを自分がしたいかどうか。
顔もろくに覚えられてない人から仕事の依頼が来て、ミスマッチになったらどうなるか。
仕事がなかったら元も子もないというのはありつつも、いつまでも望まない仕事に溢れてしまうのは、独立のメリットが少なくなると思います。
大量に名刺交換することで「将来お客様になるかもしれない」人を増やす戦略も有効ですが、自分がそれを望むのかについては、考えておきたいところです。
名刺交換しない、名刺を持たないという戦略
今は、私は名刺を作っていません。とりあえずなくてもいいかなと。「交流会には絶対参加しない」と決意をしているわけではありませんが、積極的に参加することもないと思います。
100人と名刺交換することよりも、人数は少なくても、顔と名前と「人柄」がわかるような人との交流を増やしたいと考えています。
連絡を取りたい、会ってみたいと思った時に名刺がないと連絡がつかないというリスクはあります。ですが、今はSNSやホームページを持っている人も多いですし、名刺がなくてもその気になれば連絡を取ることも難しくありません。
名刺をたくさん配ることよりも、いかに名刺に頼らないで自分を知ってもらうかを考えることも、一つの営業戦略になると思います。