「紙でやったほうが速い」への抵抗

役所系の手続きなど、オンライン化が進んでいるものの、かなりややこしくて結局紙でやった方が速いということは多いです。でも、できるだけ「紙でやった方が速い」で済まさないようにしています。苦労することもありますが。

目次

「紙でやった方が速い」と思う場面は多い

オンラインで済ませた方が速いことも多いですが、むしろオンラインの方が時間がかかるということもあります。

最近だと、不動産の住所変更の登記が、苦戦しました。
東京から奈良に住所が変わったので、所有している不動産も変更登記が必要なのですが、せっかくだからオンラインでやろうと思っても、準備の段階でつまづきます。

  • 電子証明書の取得(これはマイナンバーカードで何とか)
  • 登記・供託オンライン申請システムで申請者情報を登録(これもまあ何とか)
  • 申請用総合ソフトのインストール(Windowsしかできない)

ソフトのインストールまではまあ何とかなるのですが、ソフトがなかなか複雑で、マニュアルを見ながらじゃないと進められません。

また、住民票を添付書類として提出が必要なのですが、結局郵送が必要だったりします。
(住民票コードがわかれば、郵送不要にはできます)

これを持ってる不動産の数だけやる必要があるので、正直法務局に直接行って、紙で申請書書いた方が楽だな、とよぎることもあります。

社会保険の電子申請

社会保険の手続き(算定基礎届や新規加入など)も、電子申請が可能です。
ただこれも、事前の準備がそれなりにかかります。

  • gbizIDの取得
  • 電子証明の取得
  • ソフトのインストール

変更登記もそうですが、こういうソフトはMacが対応していないことも多く、Windows PCが必要になります。
私はWindows PCも持っているのでまだ何とかなりますが、Macしか使っていなかったらその時点で電子申請は選択肢から外れます。

社会保険の電子申請も、最初の準備が時間がかかるのですが、それが終われば郵送などの手間が減るのはメリットではあります。

でも、この準備が大変です。
だったら、慣れてる紙でやった方が速いと思うのも当然です。

「紙でやった方が速い」の真意

「紙でやった方が速い」と思ってしまうのは、「忙しい」ということと、「あまりメリットを感じない」という2点の真意があるのではないかと思います。

いつもやってる作業をオンラインで速くできるといっても、その準備をしてる時間もないほど忙しかったら、慣れてる方法でやる方が見通しも立てやすいし楽です。
算定基礎届などの社会保険の手続きは毎年あるものですし、ルーティンとして昨年と同じようにやった方が速く済むこともあるでしょう。

また、オンラインで速くできるとしても、速くできることによるメリットを感じなければ、わざわざ慣れてない方法をする気も起こりません。

あるSNSのつぶやきで、「5日かかる作業がDX化で3日でできるようになったら、欲しいのは次の仕事ではなく2日分の有給である」というような投稿を見かけました。勤めていたら「あるある」な本音だと思います。

速く終わる作業をしたところで、空いた時間でまた別の仕事をしないといけないのならば、作業を効率化するメリットを感じません。慣れてる方法で5日かけてやった方が楽だと思います。

大きな会社に勤めていれば、こういう思考になってしまうのは仕方ないですが、独立していたり起業しているようであれば、こういう思考になる必要もありません。
5日かかる仕事が3日で終わったならば、2日遊んだっていいですし、次の仕事の種まきをするのでもいいでしょう。

フリーランスや社長であれば、「紙でやった方が速い」で終わらせず、ちょっとでも速くできる方法がないかを考えてもいいかと思います。



▪️編集後記
昨日は経理支援業務2件。自宅で作業や打ち合わせ。
5年ぶりぐらいにやる仕事があり、ブランクがあるので、勉強せねば、、、

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